ミツバチの道標

 1匹のミツバチが花の周りを飛び回っている。その動きはどこか規則的で、まるで目的の場所にたどり着くための儀式のようだ。 ・・・ 続きはこちら→note(メンバーシップ限定)

幻影の部屋

<背景>老人の大事な歯車が転がっていった先は、壁の穴の中だった。それが参加料とみなされ、彼はネズミの奇術師の謎のイベントに強制参加させられることになるのだが……。  迷路の出口に辿り着いたネズミの後ろ姿を見届...

風変わりな町並み

調査対象:石造りの塔報告者:調査員01 —— 報告 —— 特定した3箇所の本を取り出してみたところ、期待通り、天井のがたつきのあった部分が開けられるようになった。何かの仕掛けが動くような音が聞こえたため、意図的に作られた...

5つの石碑

 ぐねぐねと不規則に曲がりくねった模様が、僕の目をとらえた。それは、小さな黒い石碑に刻まれていた。辺りを見回してみると、同じような石碑があと4つあり、それぞれ違う模様が彫られている。 ・・・ 続きはこちら→note(メン...

迷いの鍵

<背景>老人の大事な歯車が転がっていった先は、壁の穴の中だった。それが参加料とみなされ、彼はネズミの奇術師の謎のイベントに強制参加させられることになるのだが……。  模様の中に発見した余分な図形をどうしたら消...

書架の見取り図

調査対象:石造りの塔報告者:調査員01 —— 報告 —— 引き続き、天井の上にあると思われる未知の空間について調査中。前回発見した天井の異質な箇所を調べてみたところ、その部分だけわずかにがたつきがあることが分かった。 ・...

壺が導く場所

 さまざまな形の壺が、点々と並んでいる。僕はそれに導かれるように、ゆっくりと歩いていく。  やがて、もう道は分かるはずだろうとでも言うように、その並びは線状ではなくなる。ランダムに配置されているようなたくさんの壺。その中...

空っぽの鳥かご

<背景>老人の大事な歯車が転がっていった先は、壁の穴の中だった。それが参加料とみなされ、彼はネズミの奇術師の謎のイベントに強制参加させられることになるのだが……。 「戻っていらっしゃると信じていました。さあ、...

天井のモチーフ

調査対象:石造りの塔報告者:調査員01 —— 報告 —— 町の中心部に位置する建物。地上三階建てで、内部は吹き抜け構造を有する。各階の壁際には背の高い本棚がぎっしりと並べられており、カビと埃の臭いが鼻をつく。他には物がほ...

途切れた道

 僕は歩いている。この道がどこに続くのか、この先に希望はあるのか、全く分からないままひたすら歩いている。  目の前に、いくつかの図形が浮かんでいる。その表面には、途切れた道の数々。それらはまるで、互いに呼び合って、再びつ...