幻影の部屋

<背景>老人の大事な歯車が転がっていった先は、壁の穴の中だった。それが参加料とみなされ、彼はネズミの奇術師の謎のイベントに強制参加させられることになるのだが……。  迷路の出口に辿り着いたネズミの後ろ姿を見届...

風変わりな町並み

調査日誌(筆録:石田) 場所:石造りの塔 梯子と書架を利用して天井の上に出ると、そこには小さな窓がひとつと、丸いテーブルが置かれていた。その上には分厚い本が開かれたままになっており、ページの上に差し込む柔らかな光が、空間...

5つの石碑

 ぐねぐねと不規則に曲がりくねった模様が、僕の目をとらえた。それは、小さな黒い石碑に刻まれていた。辺りを見回してみると、同じような石碑があと4つあり、それぞれ違う模様が彫られている。 ・・・ 続きはこちら→note(メン...

迷いの鍵

<背景>老人の大事な歯車が転がっていった先は、壁の穴の中だった。それが参加料とみなされ、彼はネズミの奇術師の謎のイベントに強制参加させられることになるのだが……。  模様の中に発見した余分な図形をどうしたら消...

書架の見取り図

調査日誌(筆録:石田) 場所:石造りの塔 塔内部の調査を継続中。 先に下階を調べていた同行者の楠木君から、書架の見取り図を発見したとの報告があった。古びた紙片で、棚の配置といくつかの記号が描き込まれている。本人いわく、「...

壺が導く場所

 さまざまな形の壺が、点々と並んでいる。僕はそれに導かれるように、ゆっくりと歩いていく。  やがて、もう道は分かるはずだろうとでも言うように、その並びは線状ではなくなる。ランダムに配置されているようなたくさんの壺。その中...

空っぽの鳥かご

<背景>老人の大事な歯車が転がっていった先は、壁の穴の中だった。それが参加料とみなされ、彼はネズミの奇術師の謎のイベントに強制参加させられることになるのだが……。 「戻っていらっしゃると信じていました。さあ、...

天井のモチーフ

調査日誌(筆録:石田) 場所:石造りの塔 町の中心部にそびえるこの塔は、三階建ての石造りで、吹き抜け構造を持つ。内部は想像していたよりも開放的だ。 壁際には背の高い本棚がびっしりと並び、空気はカビと埃の匂いで満たされてい...

途切れた道

 僕は歩いている。この道がどこに続くのか、この先に希望はあるのか、全く分からないままひたすら歩いている。  目の前に、いくつかの図形が浮かんでいる。その表面には、途切れた道の数々。それらはまるで、互いに呼び合って、再びつ...

奇術の合言葉

「ようこそお越しくださいました。あなたの参加こそ、この舞台を開く鍵。さぁ、ショーを始めましょう。」  シルクハットを被ったネズミが、スポットライトを浴びながら仰々しく語りかけてくる。老人は驚いて顔を上げた。いつもと変わら...