
「お待ちしておりました」
その声は壁に灯るぼんやりとした明かりの方から聞こえた。見上げると、ランプの上にシルクハットを持って姿勢良く立つネズミの姿があった。目が合うと、ネズミは仰々しくお辞儀をしてから帽子を被りなおす。
「帰ってしまわれないか冷や冷やしましたが、やる気になっていただけたようで幸いです」
「いやそれは」
老人が口を挟もうとするが、ネズミは構わず続ける。
「さて、ここまで来ていただいたのは他でもない、この先の図書館にご案内するためです」
ネズミの手が指す方向を見ると、そこには行き止まりの壁があるだけだ。図書館など、ありようもない。
「ご安心ください。これから私が3つ数えて指を鳴らすと、その壁には4つのドアが現れます。その中から、模様が最も平凡なものを選ぶことができれば、そこを通ることができます」
「平凡なもの?」
思わず口をついた疑問は、自分がいつの間にかこの状況に引き込まれていることを示していた。老人は戸惑いを感じながら、ネズミの返答に耳を傾ける。
「他の3つとの違いが最も少ないものを探すのです。……では、図書館でお会いしましょう」
ネズミは3つ数えると、スムーズな動きで指を鳴らす。振り返ると、ただの壁だった場所には、入り組んだ模様のある同じようなドアが4つ並んでいた。

問題:
他の3つとの違いが最も少ないものはどれ?
ヒント:
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違いは3種類あります。
答え:
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左下。他と違うのは下図の赤丸部分です。


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