まっさらな箱

 真っ白な箱が一つ、ぽつんと落ちている。表面には何の模様も文字もなく、蓋らしきものも見当たらない。僕は自分の顔ほどの大きさのそれを持ち上げて、いろんな角度から眺めてみた。軽く、傾けても何の音もしない。そして、開けられるような隙間もどこにもなかった。



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